熊野古道、東紀州を歩く
熊野古道、東紀州(2010年11月7〜9日)

熊野古道語り部井谷誠師によるガイドにより熊野古道入門編で、東紀州熊野古道を歩く。
脚にやや問題あり多く歩くわけにも行かず、荷坂峠、一国峠、始神峠、馬越峠を散策した。
この東紀州ではツヅラト峠がメインであろうが、今回は入門編と言うことで、ツヅラトは次の機会に残した。

朝早く出たので、朝食は新幹線での駅弁「東海道」を購入。現役の大阪への出張が多い頃、こんな弁当はなかった。
東海道新幹線で「東海道」を食べる。理にかなっている(?)。
弁当の中身は幕の内弁当と言ったところである。
駅弁東海道  駅弁東海道 

着いた!紀伊長島駅、この紀伊長島を拠点にして、熊野古道を廻るのである。
昼は井谷誠師に案内してもらった「丸正」で刺身定食の昼食をとる。
紀伊長島!  紀伊長島駅舎  丸正  お刺身定食 

早速、車で案内してもらう。
街道碑  遙拝碑 
紀伊長島駅舎
街道碑、公民館の倉庫で長年眠っていたもので、年代不明で、くまのへ、いせへと彫られている。
遙拝碑は花山院法皇が熊野を遙拝した記念の碑で、花山院法皇は熊野に縁深いとのことである。
石仏三体、旧荷坂峠にあったもの言われている。 

荷坂峠、本来登り口から行くべきだろうが、車で高所に行き、降りるようにして荷坂峠を歩く。
荷坂峠入り口  荷坂峠世界遺産 
右のコンクリートの上部分が曲がっているの碑がここから世界遺産であることを示すものである。

荷坂峠  荷坂峠  荷坂峠  荷坂峠  荷坂峠 
5枚目は鈴木牧之(ぼくし)の句で「長嶋や 世を遁るなら 此のあたり」、熊野一帯には鈴木牧之の句が多く、 あちこちに句碑がある。

一石峠
  一石峠 一石峠 一石峠 一石峠
一石峠は裏白が多く、道の両側に生え、道を暗くしている。
一枚目の地蔵は昭和の初めに建てられたものだそうである。

翌8日
始神峠と馬越峠

始神峠へ行く途中の風景と隧道
松島にも劣らじ  松島にも劣らじ  海野隧道  海野隧道  海野隧道案内
始神峠に行く途中、明治道からの海の風景、松島に劣らない風景と言う。
蟹がいた。山蟹と言っていた。山の方に逃げていく。沢蟹は知っていたが、山蟹は初めてである。
この海野隧道は煉瓦造りであり、国の有形文化財に指定されている。

始神峠
始神峠登り口  始神峠明治道  始神峠  始神峠  始神峠  始神峠 
始神峠、はじかみと読む。山椒魚の椒をはじかみに当ててもいる。
明治道である。
古道の中に明治になって造られたのが明治道と称され、本来古道ではないのだが、趣のある道である。
木の根が道を這った、走り根の道でこれが特徴でもある。
太い管、発電所の水路である、水路式発電所を間近に見るのは何十年ぶりであろうか、宮川第二発電所である。
板根、木の根が板のようになっている、明治道も捨てがたい。

始神峠での昼食
コンビニ弁当三重三昧  三重三昧  語り部井谷誠師  峠からの眺め  始神峠案内板 
昼は弁当と言うことでコンビニ「サークルK」でコンビニ弁当「三重三昧」を買った。
右上か左へ、上から下へと、
四日市とんてき、たまご焼き(三重県産卵使用)、めはりおにぎり
煮物(伊勢醤油使用の煮物つゆ)、伊賀米御飯、大根おろし(答志島のしらす添え)
伊賀漬まぜこみ御飯、貝新のあさりしぐれ煮、亀山みそ焼きうどん
これで三重県全部を食べた。535円が50円引き、安い名物だ。
語り部井谷誠師
近くの山に登れば、更に良い風景が望めるらしい。

下りの道が古道江戸道である。
始神峠江戸道  始神峠江戸道  江戸道案内板  始神峠世界遺産標識 
勝手に植林されて、道の真ん中に杉の木があったりする。

馬越峠
馬越峠入り口  馬越峠石畳  馬越峠夜泣き地蔵  峠  尾鷲の眺め 
今回では一番厳しい峠である。
登り口の石畳は近年造ったものであるが、この峠道は石畳の続く道で、
石が必ずしも歩きやすいように敷き詰められているわけではないので、足元には注意が必要である。
途中、一里塚や夜泣き地蔵があったりする。飲めそうな水が流れていたりする。
峠には可涼園桃乙の句碑がある、夜は花の 上に音あり 山の水。
峠から尾鷲の町が見えるはずだが、曇ってよく見えない。
本来、旅は峠を越えて行くものだけれども、登り口に車を置いてあるので同じ道をもどった。
一回通るだけでなく、同じ道を戻るのも良い、さっきのあれだこれだ話し印象深くなる。

語り部より戴いた木札
記念の木札 
世界遺産5周年記念の木札である。5cmくらいの小さいものである。

宿と食事
旅館「紀の国」、通常つり客の利用が多いようである。
旅館「紀の国」  旅館「紀の国」おかみ  旅館の前の浜  旅館の前の海
  低価格の旅館で部屋にトイレ、風呂はついてない。昔の旅館と同じ形といえば良いだろう。
女将さんは素敵な方である。
伊勢湾台風の被害から、高い8m堤防が造られ旅館から浜は見えないが、砂利の浜である。

食事
8日の朝食  9日夕食  9日夕食  9日夕食  あわびの料理 
写真の1枚目は8日の朝食、他の写真は8日の夕食である。アワビの何とかがメインであろう、美味い。
昨夕、伊勢海老のお造りが出て、海老がまだ生きていてひげが動いていたのだが、写真を撮るのを忘れてしまった。
美味しい料理の旅館である。
昨夕の伊勢海老の天ぷらも美味しかった。

土産、サンマの丸干し
秋刀魚の丸干し
  他のものは大なり小なり他所にはあっても、秋刀魚の丸干しはここ南紀だけであろう。
名物に何とかで特別美味しいものではないが。

今回ガイドをしてくれた師の紀伊長島にある住まいである。酒店「孫助屋」を経営がてら語り部をされている。
孫助屋 

付録、名古屋駅のきしめん
あわびの料理  きしめん 
店の名前はきしめんか、店名が見あたらない。
現役サラリーマンの頃、新幹線のホームのきしめんを、大阪に出張の時は途中下車までして食べたのである。
それでこの際寄ったわけ、店は当然きれいになって、メニューもかなりとんでもなく増えた。
ホワイトシチューきしめんまである。以前は普通のきしめんしかなかったはずである。
店の名前はきしめんか、店名が見あたらない。
普通のきしめんのチケットを買ったはずだが、キツネが載っている。
仕事が終わった後だったせいだろう、昔の方が美味かったなあ!