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基底細胞がん手術まで〜2015.00
手術入院

基底細胞がんとは


入院以前

黒いポッツの状態
 天疱瘡で退院後、鼻自体の右下に黒いポッツができていた。
自分ではほくろみたいなのができた、そのうち自然に取れるだろうと思っていた。
この10年で少しづつ大きくはなっている。  

通院 2014年

10月2日
 k病院で免疫外来を受診した際、医院で治療が進まない爪水虫の相談をしたところ、真菌外来を紹介された。  

黒いポッツ黒いポッツ拡大 10月9日
 s先生の真菌外来で鼻の黒いポッツが注目された。
BCC、基底細胞がんの可能性はある、10年近く問題なかったので急ぐことはないと思うので2015年年初の免疫外来で診察してもらうことになった。  

10月23日
 帯状疱疹後神経痛で診察でF先生の代診になるa先生の診察を受けたところ、先にBCCの検査は受けておいた方が良いだろうとのことで
検査のスケジュールをm先生に立ててもらった。
検査は生検で手術になるので手術の説明を受け、承諾書を提出した。
手術前の感染症検査、採血による肝炎ウィルス、エイズウィルス、梅毒の検査の説明を受けた。

10月31日
生検後  生検・手術、s先生が担当だ。
部分麻酔で麻酔をちょこちょこ注射し、切り取る。
抗生物質セフゾン100mg三日分、痛み止めロキソニン60mg、胃薬ムコスタ100mg頓服、何かある度に貰う薬だ。
生検は三度目になる。生体検査の略だが、略さないと生体検査の言葉は異様に感じる。
今日はハロウィンだ。

 

11月1日
生研後糸は2本?  土曜日は休診なので救急でチェック。
問題なく、皮膚は治癒が早く、今日は入浴洗顔問題ないとのことであった。
早い分抜糸がしにくい場合もあるようだ。
落葉状天疱瘡の時も顔の生検のチェックは救急で診て貰った記憶がある。
そのようなシステムになっているのだろうか。あの時も生検は金曜日だったか。

 

11月7日
抜糸  今日は抜糸、数分で終わる。
小さいので抜糸の後先は不明である。

 

11月13日
 検査の結果を聞く予定のつもりだったが、今日は生研の手術の結果をチェックする予定の診察だった。
皮膚科の待合室はかなり込んでいたが、3Aでなく3B診察室のA先生だったので早めに終わった。

 

11月27日
 帯状疱疹後神経痛の薬をもらいがてら、生検の結果を聞く。
結果は悪性の腫瘍、即入院の手続きをやることになった。
病室は大部屋希望なのだが、どうなるか分からない。科によって病室が決まることも初めて知った。
午前中で早く終わるつもりだったが、尿、採血、レントゲン、心電図、入院受付での手続きと2時過ぎになってしまった。
帯状疱疹後の薬は2週間分もらう。



入院 2014年

12月9日

 入院、昨日の病院からの電話で入院の窓口が混雑するとのことで、朝7時頃自宅を出る。
入院は計算された食事と待つことなり。
1.入院窓口 誓約書提出。
2.病棟ナウスセンター 身長体重測定
 病棟案内オリエンテーションを素直に受ける。
病棟事務のMさんに拠る。クラークと言っていたのが病棟事務になったわけだ。
ベッドに表示されてる担当医はA先生、M先生、看護師はBグループ。
3.カンファレンスルームでA先生による手術の説明を受け手術の誓約書を提出。

12月10日

 手術は午後になるがその前に、処置室の包帯交換に出る。
診察台に寝て、どこをどのように手術するのかマジックで書いて医師同士で相談している。
終わった後マジックが消されているのでどんな風か自分では分からない。
手術は2時から点滴が1時から始まる。
実際は2時45分から5時まで、麻酔の注射を入れてから縫合の終了まで約2時間かかった。
皮膚は引き寄せるので移植はしない。
局所麻酔で意識は有るので、かなりかかったとの実感大である。
眼の下瞼は内出血を呼び易いところで術後一時間足らずで黒くなった。
痛みは午後8時にはかなり治まった。
午後11時点滴終わる(塩化ナトリウム等液+抗生剤)。

手術後 まぶたは内出血の血が廻りやすいので黒くなりますよといわれていて、その通り赤黒くなった。


12月11日

 傷口が痒いと感じ、治りかけたかと思ったが、夢だった。老人性掻痒で痒かったのと重なったのだ。
右眼の上瞼も腫れ曇って見える。
朝6時、抗生剤(セフトリアキソンナトリウム液)点滴(約1時間)。
点滴終了後は点滴注射針先端血液凝固防止薬ヘパリンを点滴口に注射して終了となる。
包帯交換。
MS先生が診察、MM先生が専門用語で説明。
午後も抗生剤点滴、午後2時。
夜の点滴は10時。
点滴中 点滴休み NaCl液 抗生物質

12月12日

12月12日 右瞼の腫れが若干引いたか、右眼見易くなった。
昨日同様の点滴。
術後二日目の写真、下の方に昨日までドレインがあったが今日はない。(この写真はMM先生に撮ってもらった。)
夜、目頭が痒い。

12月13日

包帯交換、MM先生がベッドまで迎えに来る。
抜糸して退院は火曜日か水曜日になりそう。
カミサン、長女見舞いに来る。
おっと、カミサンは見舞いではない、洗濯物を持ってきたり、持って帰ったりである。
学生カルテットのクリスマス向けの演奏が病棟ロビーであった。そう、もう年末なのだ。

12月14日

 日曜日、病院も停電あり、am1時間、pm1時間。
包帯交換はガーゼを外し絆創膏だけにする。
今日の包帯交換はK先生。
シャンプーしても、顔を洗ってもいいと言われたが顔を洗ったら絆創膏の一部が剥がれた。 午後mago2父子が見舞いに来る。
mago2の表情にこころ和らぐ。

吉良家討ち入りの日、病院では当然話題になるわけがない。

12月15日

59.2kg
診断書作成を依頼。
かってはクラークが受け付けていたが、病院書類受付に依頼することになっていた。
退院確定、木曜日9時までに部屋を出るようにとのこと。
12月16日

58.8kg
教授回診。
抜糸、上半分だけ済ます。
娑婆は久々に雨。シャワーを浴びる。
12月17日

睡眠剤なしで眠れた。4日ぶりか。
体重計??
昨日の夜で1日3回の点滴が終了。
今日はA,M両先生が外へ出るので、朝の診察はH先生、初めてじゃないかな。
本来、今日退院してもいいんだろうが、両先生の不在で明日になったわけである。
看護婦さんの丸い帽子は何時なくなったのか、訊ねたところ、数年前とのことだ。
また、6号棟の現状を訪ねたところ、全部壊して新たに建設中だそうだ。
12月18日

一人での退院。
9 時に荷物を持って病室を出る。
荷物の殆どはカミサンが昨日持って帰っている。
9時半に診察を受け病棟を出て、経理で清算したら、次の診察日までの神経痛の薬をもらってないのに気がつき病棟に戻って薬の手配を頼む。
なんやかんやで家に着いたのは昼過ぎになってしまった。



退院後
12月20日 12月20日

手術痕も大分癒えた。
上半分は赤黒さが消えている。

2015年1月5日受診

A先生の診察
順調である。
内部の生分解性糸が完全に溶ければ下瞼近辺の腫れはひくだろうとのことであった。  

3月16日受診

A先生の診察
順調、問題なし。
帯状疱疹後神経痛に関しては痛みも治まっているのでメチコバールのみ継続。  

6月22日受診

A先生は転出したのだろう。K.T.先生の診察となった。
K.T.先生は13年前に天疱瘡で入院した際、包帯交換(ガーゼの交換)を担当して戴いた先生の一人で、そのことを話したところ、覚えておられて、M.T.先生、A.T.先生が苦心しておられたいことを話して戴いた。
BCCの術後は残っているようなものもないので問題なかろう。
帯状疱疹後神経痛も痛みも一カ月に一回あるかどうかであると話したところ、服用しているの薬も多いので、メチコバールは止めることとなった。
また、通院も大変だろうからと、次回から免疫外来で診てもらうことになった。

 

2015年7月9日

免疫外来で診察、外観を観察し指での触診である。
当然問題なし。



基底細胞がんとは

基底細胞癌(きていさいぼうがん basal cell carcinoma)は、重層扁平上皮(特に皮膚の表皮)から生じる病変の組織型のひとつである。
多くの医学者はその名のとおり悪性腫瘍(ただし低悪性度のもの)であると考えている。

皮膚癌のうち発生頻度は最も高い。基底細胞の増殖によって形成されるが、転移は稀である。
このため癌ではなく良性腫瘍であると考え、基底細胞上皮腫(basal cell epithelioma)と呼ぶ医学者もいる。
それどころか、新生物でさえなく一種の過誤腫と考える医学者もいる。
一方、稀ではあるが、進行が止まらない極端な悪性の場合も報告されている。
起源を表皮の基底細胞でなく発生初期の毛芽に近いものと考え、悪性毛芽細胞腫 (malignant trichoblastoma) と呼ぶ者 もいる。

メラノサイトからメラニンを受け取る性質があるため、表面は黒くなっている。
これが同じ扁平上皮より生じる有棘細胞癌との明らかな違いである。
有色人種では黒色であるが、白人では皮膚と同じ色の腫瘍を呈するので注意が必要である。
好発部位は顔面、特に鼻である。黒い故に悪性黒色腫かと思って医療機関を訪れる患者が多い。
なお、皮膚にできる黒い腫瘍には、基底細胞癌と悪性黒色腫のほかにも、母斑細胞性母斑や脂漏性角化症がある。
基底細胞癌が進行すると中央部が潰瘍化する。
(Wikipedia基底細胞癌より)

高齢者の眼のまわりや鼻、耳の周囲などに好発する黒色から灰黒色の盛り上がりで、ゆっくり増大するとともに中央が崩れて潰瘍をつくるようになります。
また、辺縁では灰黒色のつぶ(小結節)が真珠の首飾り状に配列するのが特徴とされます。
以上のような症状は悪性黒色腫でもみられるため、視診だけでは感別な困難な場合もあります。 転移は非常にまれで、原則としてまず転移しないとされています。
統計では基底細胞癌全体の0.01〜0.1%に転移がありますが、転移するのはほとんどが再発例や巨大な腫瘍の場合です。
しかし、放置すると周囲に広がって組織を破壊していくため、治療が必要となります。
(慶応大学病院HPより)

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