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プリメインアンプ A-922M、セレクターの修理

約20年前ミニコンポ ONKYO INTEC 275 を購入した。
MD、CD、FM/AMチューナー、レコードプレーヤー、スピーカー×2、プリメインアンプの構成である。
2014年現在、MD、CD、FM/AMチューナーは既に壊れ廃棄されている。
2015年、久々にレコードをかけようと思ったら、プレイヤーも壊れている。針が全然移動しないのである。
自動で針が移動する高度の機構で修理も面倒だ。

2015年1月、レコードを活かそうと思い、万一アンプが壊れている可能性を考えに入れて、ミニスピーカー付きのプレイヤー Max LP を購入した。

アンプのLINE2に繋げた。
2015年末、レコードをかけていると飛ぶ、てっきりレコードのゴミかキズかと思っていたら、アンプのセレクターランプがLINE1、LINE2間を移動する。
音の状態とセレクターランプの動きが明らかに連動している。
セレクターのロータリースイッチをいじればいじる程、ランプの動作異常が激しくなる。

ネットで調べると、
オンキョープリメインアンプ A-922M LTDの修理(2010/6-9月) l
にセレクターの修理があり、金額(25,000円くらい)で購入した「3ヶ月保証付きの中古品」とあり、 まあまあアンプらしい。
(勿論、今はもっと安い。)

それではと修理を思い立った。
オーディオの自作とリペアも参考にした。

外観
これがプリメインアンプ A-922M。
外のカバーを外すのは簡単で、後ろのネジ2本、左右横のネジ各2本を外せばいい。

カバーなし
全面のカバーの上下を外す。これもネジを外すだけでいい。

ツマミ類
つまみは引っ張れば取れた。下のツマミは小さいのでプライヤーで抜き取った。
ネジ、ワッシャーは間違えないように並べて写真に撮っておく。
右端がセレクターのつまみ。

このパネルも外さないと基盤を取り出せない。
いいひだのブログ を参考にし
底のネジを外し。
パネルの下部を少し引き出し、上部のノッチを外せばいいのだが、ノッチのところがなかなか外れず、 ノッチを押したり、ガタガタしていたら外れた。

外観
これがセレクターのある基盤を外したところ、修理するには基盤を逆さまにしなければならないので、左奥の基盤も外す。

外観 外観
抜き取ったセレクターのロータリースイッチ(ピンぼけ)と抜き取った後の基盤の裏面。

スイッチは三つに分解される。

二つに分解外観
まず二つに、○の部分をプライヤーで挟んでせばめて抜く。
(組み立てる時に差し込んでからマイナスドライバーで広げたが、何度も繰り返していると折れてしまうだろう。)
三つに分解
更に三つに、右端がスライダー、真っ黒でこれでは導電しセレクターの役割を果たさない。
キレイキレイ
家にあった材料、水ヤスリの1000番で磨き、薬用エタノールで拭いてきれいにした。
組み立てたら問題なく機能した。
ハンダなどお粗末なところがあったが、音もよくなったようで満足感あり。

完成
終了!

ハンダゴテ
使ったハンダの道具。
ハンダゴテは数十年前何かの役立つだろうと購入したもの、使っている途中での温度差が多いようだ。 (と感じる。他のは使ってないのでわからない。)
吸い取り線は今回購入したもの、2.5mm幅だが、2mmでもよさそう。
ハンダ線も修理のために今回購入。

アンプ裏面
裏面


プレメインアンプ A-922M、パワースイッチ調整 2019.05

不良
アンプにスイッチを入れると、スピーカーA(主)にオレンジのランプが点くが、B(サラウンド)は点かない。
音はサラウンドしか流れない。変だ。修理に挑戦。

底部
天井、横のカバーを外すのは簡単。その後、下部のスイッチのカバーを外す。
外すのは簡単だが、はめる際、黒いプラスチックのアーム関連の位置(矢印)を間違えると手間がかかる。

前面外し
前面カバーの外しだ。カバーの下部を手前に引き、ノッチを押して引き出せばよいのだが、
ノッチ
これは外したあとだが、3個のノッチを同時に押すことができないので、端のノッチを押し、少し外れるようにし、
次いで真ん中、反対側の端と少しづつ外すようにして全体を手前に引いて外す。

前面外したところ
前面を外したところだ。

オープン
オープン、これでどこでもいじれる。

不良
これがメインスイッチ部、裏は細かいはんだ付けがあり、いじりようがない。

一応掃除し、メインスピーカーのみをつなげて設置。

おおメインスピーカーから音が出る、これでよしとする。
こんなわけで修理でなく調整となった。

工具
今回使った工具の中で褐色ドライバーが役立った。
プラス先端がしっかり角ばっているこれが第一、持ち手が太い、短く狭い部分に有効である。
スタビードライバーというのか。