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発作性上室性頻拍入院まで〜2004.12
入院手術
通院診察 2004.01〜2004.03
通院、またか? 2012.01〜2013.10

発作性上室性頻拍とは


通院 2003年

11月16日
 救急病院(市立病院循環器科)受診
朝食を終えて、胃のあたりがむかむかするような、変なものを食べたのかな思うが、気分が悪く、横になる。
1時間くらい経っても気分が悪い。心臓のドキドキが激しい。救急車を呼ぶ。
市立病院に行けないか、S病院に行けないか、K病院に行けないかと話しても相手の病院が受け入れず、待っても良いからと市立病院に行く。
行ったらそんなに待つこともなく診察。「発作性上室性頻拍」とのことで注射をしてもらうとスーッと治まる。
薬をもらい、紹介状をもらい。以後の通院は現在の病院にする。

11月20日
 紹介状を持って午前中循環器内科を受診、検査予定決まる。午後、整形外科の股関節専門の先生の診察を受ける。12月に骨頭置換手術の予定で、貯血のつもりでもあったが、心臓の方の検査が終わってから手術を検討するとのことになった。
12月末に心臓関連のデータが出て、それから一ヶ月かけての蓄血となり、手術は2月頃になってしまう。

12月11日
 病院に心臓エコー検査、ホルダー心電図(24時間)の取り付けに行く。ホルダーは明日はずす。結果が知らされるのは 22日の循環器内科の診察日。

12月12日
 朝、病院にホルダーをはずしに行く。 夕方、地元のS医院に予約しておいたインフルエンザの予防接種を受けに行く。

12月22日
 循環器内科通院、先日のエコー、ホルダーの結果は他の異常はなく、やはり、発作性上室性頻拍とのことであった。
骨頭置換の手術において、発作が生じた場合、血圧の低下を起こす可能性があり、手術することになった。手術といっても、カテーテルアブラジオンでカテーテルを心臓に挿入する方法である。
手術は1月13日で入院は9日から10日間入院の予定。

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発作性
上室性頻拍
入院

2004年1月9日
 昨日、病院から会社にベッドが空いたとのTELがあり入院(病棟7S)。
いつものように、入院窓口に行って、病室に案内される。大部屋なので6人部屋かと思ったら、4人部屋で通路側、今まで窓側ばっかり だったのだが、6人部屋で真ん中になるよりはまし。なお新館の7F。
「高周波カテーテル焼灼術を受ける方のスケジュール表」(右図、拡大可)をもらう。 図
他に「心臓電気生理学的検査・高周波カテーテル焼灼術を受けられる方へ」という文書ももらう。
心電図送信機装着(いろいろ写真集に掲載)、採血、採尿、胸部X線撮影があって忙しい。当然通常の心電図測定もある。心エコーは 12月にとってあるので、省略。
夕方、6時頃からカンファレンスあり、小生、カミさん、医師の3名。医師から黒板に図を描きながらの病気及び手術について詳細な説明があった。
心臓にカテーテルを3,4本入れて、副伝導路を探し、2mmくらいのところを焼灼する。
病院でスケジュール表があるくらいだから結構多い疾病である。但し、心筋梗塞に較べると希とのこと。
カミさんも朝から付き合っているので大変。
右脚の膝、腿の右側がピリッと痛む。こうなると歩くのが大変。
皮膚科に入院していた時にいた看護婦のIさんに会う。2ヶ月前に皮膚科から循環器内科に替わったとのこと。

1月10日
 夜中、胸に貼った心電図の電極が剥がれ、看護婦さんに起こされる。
朝の体温は当然だが、血圧も自分で測る。内科は外来の際も血圧は自分で測る。
カテーテル焼灼術の同意書、承諾書を提出する、同意書と承諾書は同じような書類、この他にいざという場合を考えて、輸血に関する 同意書も提出する。
担当の医師はT、H、Sの3名だが、O、I先生も立ち会うとのこと。

1月11日
 昨夕眠れず、入院すると不眠と便秘が悩みだ。不眠の薬はもらわないが、便秘の薬(プルゼニド)はもらう。
科によって違うのだろう、循環器内科ではベッドの周りのカーテンは閉めっぱなしが多い。

1月12日
 今日は手術の前日、「心臓カテーテル検査治療について」を見せてもらう。8:30〜治療を受ける場合とか、 上の図よりやや詳細スケジュール説明書。
剃毛など所定のスケジュールをこなす。剃毛は自分で行い、看護婦さんのチェックを受ける。

1月13日
 今日だ。朝食はなく朝8:00までに検査着に着替え、T字帯をつける。8:00に医師と看護婦が来て、 点滴をセットし、尿のチューブをつける、痛い、深呼吸をしろといわれる。10分間くらいか、小便が出たいとの感覚に襲われる。
ストレッチャーで診察室まで運ばれる。帽子を被って治療台に乗る。
運ばれる途中、廊下の天井に設置された配管が丸見えである。

 脚の付け根をいじっている、首と脚の付け根からカテーテルを入れるので何かやってるのだろう。上向きになってるし、眼もつぶってので何をやってるのか 解らない。
まだ、脚の付け根をいじっている、もう1時間位経ってるんじゃないか...。 「終わりましたよ。」と声をかけられる。麻酔が効いていたのか。

 病室に戻ったのは午後2時近くであった。
カテーテルの挿入した箇所は両脚の付け根と首の右側。頻拍を起こすため電気ショックを与えた後が胸に赤く残っている。
夕食はベッドに腰掛けて食べる。
服薬、バファリン81mg、血栓を防ぐ薬である。今日は午後の服用だが、明日からは朝服用し、これを2週間続ける。
バファリンといえば市販のものは痛み止め、こんな効果があるとは意外だった。
なお、痛み止めバファリンAはアセチルサリチル酸が一錠中330mg含有。

1月14日
 尿チューブ、点滴をはずし、さっぱりしたはずなんだが何となくだるい。
脚の付け根を巻くように貼った幅5cmほどの粘着テープを剥がし、大きな絆創膏を貼る。
明日の退院、15:00頃分かる。またどたばたの退院になりそう。

1月15日
 退院、9時までには病室を出なければならない。
病室を出て、談話コーナーで待って、医療費の概算を教えてもらい、退院療養計画書をもらう。
カテーテル焼灼術は手術に入るものかどうなのか気になったので、看護婦さんに聞いて見ると当然ですよとの顔をされた。
病棟を去る際、婦長に声を掛けられる「心おきなく整形外科の手術を受けて下さい」。
ウウウッ


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通院 2004

1月23日
 循環器内科。カテーテルの後、左脚の付け根が内出血してるのと、こりこりしたのがあり、特に後者が気になるので予約外で 受診した。担当はT先生だが、診察日の関係でA先生に受診。
こりこりしたのは血の固まり、血腫で何も心配ないこと、 内出血の赤黒くなってるのも1ヶ月くらいで消えるだろうとのこであった。
安心できた。診察では安心できるというのが最重要である。

2月27日
 整形外科(股関節)受診。
整形外科による手術の了解を得るための循環器内科宛への手紙を預かる。

3月1日
 循環器内科受診。
整形外科からの手紙を渡し、すぐに手術OKの返信をもらうだけのつもりだったが、胸のレントゲン、心電図の検査をし、診察を受けた上で、 整形外科への手術問題なしの手紙を預かった


通院 2012年

1月22日
 朝起きた時は特別何も感じなかったが、そのうち調子が悪い気分に襲われ、リポD飲んだりした。
午後2時頃、脈拍の異常を感じ、測ってみると90くらいになっている。のどの奥が押される感じもあり、気分が悪い。
タクシーで市立病院の救急に行った。
予約の電話もしなかったので、その点強く注意された。それでもそんなに待たずに診察してもらえた。
心電図を測定しWPW症候群と診断され、これは以前罹った発作性上室性頻拍の中のひとつを称するもののようだ。
K病院への紹介状を戴き、サンリズムカプセル50mg2日分を調剤薬局で貰う。
夕食後、服用し、1時間くらい経って、症状が治まった。のどの奥にモノがあるような感じは残っている。
明日、K病院に行く予定。

1月23日
 市立病院の紹介状を持ってK病院へ行く。
久々の午前中の診察で、電子カルテに変更して日が浅い状態で、久々の混雑した病院であった。
初診になるので手間もかかった。
初診受付でCD-ROMはありますか、と聞かれ、時代の変化を知る。
診察に入る前に心電図をとる。心電図も自動的に診察室に送られる。
循環器内科は待合室に診察室に繋がった小部屋が1〜5(4は欠けている)あり、名前を呼ばれると小部屋に入り鍵をかける。
診察から名前を呼ばれると、反対側のドアを開けて診察室に入る。こんな形である。
診察はT先生、以前診てもらったような気がするのだが・・・、聴診器による診察を受ける。
2/9に心臓の経胸壁エコー、ホルダー心電図の検査を行い、3/19の診察となった。これで病名が確定するのであろう。
心拍は乱れているとのことだったが、心拍数を聞くのを忘れてしまった。
市立病院への手紙を預かる。こんな風に変わったのだ。○○先生御侍史との宛名、これは変わらないなあ。
身体の状態、昨晩サンリズムを飲んでいるので、起きた時は不整脈は治まっている。
病院で待ってる間に胸に不快感があり、心電図にも反映されたようだ。
この不快感夕方には薬を飲まずに治まったが、げっぷを出すとまぎれることがあり、 げっぷでまぎれるこの不快感は以前にもあり、それも不整脈だったのかもしれない。
頓服としてサンリズム50mg10錠貰う。
市立病院のA先生への手紙を預かる。

1月25日
 午後になってげっぷを出すとまぎれるような不快感があり、帰宅して血圧計で脈拍数を測ると60台で低かったが、夕食後、 サンリズムを服用する。薬の効能か不明だが、不快感は消える。
今まで測定した血圧計の脈拍数をみると、50以下が多い。この血圧計は低めに出るのかもしれない。

2月9日
 心エコーの測定とホルダー心電図の装着に病院へ行く。
心エコー、正確には経胸壁心エコー、電極のようなものを胸の右前部に貼り、左の方にゼリー状のものを塗って測定する。
息を吸って吐いて止めて、これを20回位行った。終わるとまもなくホルダー心電図測定装置の装着。
7年前はベルトで腰にぶら下げるような装置だったが、今は小さくなって腹に巻いて置くような格好になっている。
行動の記録も書く、これは前回はなかった。
この一週間近く胸の不快感はなく、心電図に結果は出ないような気がする。
診察は3月19日で大分後になる、ということはほとんど心配ないということなのだろう。

ホルダー心電図測定装置  行動記録、見本
恥ずかしながらメタボなのが明々白々だ。だが天疱瘡の痕はほとんど残ってない。

2月10日
 ホルダー心電図測定装置をはずしに病院に行く。この装置をへその上辺りに装着し、2時間くらいその上にモバイルを置き、
操作していたことを話したが、問題ないとのことであった。
電気毛布の使用は誤測定を招くので使わないように言われており、心配していたのだが。

3月19日
 心電図を測定してからの診察。
エコー、ホルダー心電図測定の結果、期外収縮、即ち動悸で問題ないということであった。
何時も症状が出るわけではないのでこんなこともあろうかと予想はしていた。
症状があれば市立病院で診察を受けるようにと、紹介状を預かる。
症状発生時、携帯用の心電図測定機の利用の有効性を尋ねたところ、有効であるとのこと、購入を検討してみるか。

携帯用心電図

10月25日
 心臓の症状は出てないが、予定されていた診察。
検査室で心電図を測定し、そのチャートを持って診察室へ。
問題ないとのことであった。
携帯用心電図計のチャートを観てもらったところ、肯定的で関心があって、
診察室で携帯用での測定を実施して測定状態を観察してもらった。
症状が出た場合、 サンリズムを服用し、携帯用で心電図を測定し、受診するようにとの話しを戴いた。

携帯用心電図 病院心電図
左が携帯用での測定で、右が病院で測定した心電図である。
同じようだが、携帯用ではこのチャートだけだが、病院の心電図では拡大したチャート、身体の各方向からの心電図が詳細に記録されている。

これが病院心電図の1頁目図


通院 2013年

10月31日
 市立病院循環器内科受診。
心電図測定、また携帯用心電図計の心電図も診てもらい、問題ないとのことで今日で通院終了。

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発作性上室性頻拍

発作性上室性頻拍とは
  心臓の心室の上(心房,房室接合部)を起源として起こる頻拍で、心拍数が150〜200くらいまで上がる症状。
発作性であり、すなわち突然始まり、突然終わる。動悸、めまいがある。
なお、命にかかわることはない。

不整脈の中で心室頻拍、心室細動は死につながるもので、高円宮憲仁親王は心室細動で急逝された。

図  右図で説明すると、Aに電気的信号が発生し、それが主電導路Bを通って下部に伝わる。ところが副電導路(例えばC)があると、 下部から上に伝わり、それがまた主電導路を伝わって下部に流れる。電気的信号がグルグルまわり、心臓がパクパクするのである。 急に電気的信号が流れ、発作性上室頻拍となるのである。 副電導路を焼灼するのが根絶する治療法であるが、副電導路が極めて主電導路の近くにあると焼灼が難しく、 また、とんでもない場所にあると探すのが難しい。
 WPW症候群、Wolff-Parkinson-White syndromeと三名の研究者の名前をとったもので、心電図波形が特徴的ある。 発作性上室性頻拍のひとつである。 ケント束といわれる副伝導路がありそこを電気信号が流れると頻拍が起こる。

原因、アルコール、タバコ、過労、睡眠不足...?
NHK今日の健康2002,6月号には、「通常の電気刺激の通り道以外に、ほかの通り道や二重に通る道が生まれつきあるのが 原因」とある。
(生まれつきあるんだったら、何で60近くなってからポロッと出るの?)

私の場合
 朝食後、胸苦しさに襲われ、横になったが気分悪いままだ。1時間以上寝ていたが治まらず、手を胸に当てると心臓の鼓動の激しい、救急車で市立病院に行く。
発作性上室性頻拍の診断を受け、抗不整脈剤の注射してもらう。
発作が起こり15分間止まらなかったら服用するようにと 抗不整脈剤サンリズム50mg( 塩酸ピルジカイニド)をもらう。
手術による根治治療もあるとのことであった。

根治治療、カテーテルアブラジオン(カテーテルアブレーション)とは
局所麻酔し、脚の付け根あるいは鎖骨の下の血管からカテーテルを挿入し、心臓まで届かせ、 不整脈を起こす電気刺激の発生源を高周波電流で焼き切る治療法である。
カテーテルの先端から、異常な電気刺激の発生源と疑われる部分の心筋に電気刺激を与え、その伝導の仕方で発生源を探し、 治療する。

嬉しかった書き込み

投稿者:Nさん 投稿日:2003/11/16(Sun) 16:46

 発作性上室性頻拍、結構患者は多いんです。
程度の差はあ りますが。小生の場合、千駄木の日本医大でカテーテル検査 をして病名が確定しました。
発作の程度がさほどひどくない ので、手術は受けない事にして、毎年年末に「車検」を受け ることを義務づけられています。
大体年間10回ほど発作が あります。短いと1分足らず、長くても2時間位。平均する と10〜20分くらいです。今までの最長は8時間。注射で 止めてもらったときです。発作時は無条件にシベノール2錠 を飲みます。どうしても治まらないときはタクシーで病院の 救急窓口に行き、注射で止めてもらいます。発作時の脈拍は 140〜180位で、苦しさは一定ではなく、少し楽になっ たり、心臓がきゅーっとなって気持ち悪いときもあります。
医者には長時間になったら困るけど、そうでなければ大丈 夫。死にはしません、って言われてます。
ちなみに、入院 中、3ヵ月くらい発作が止まらない、っていう若い女性が、 さすがに青い顔して入院してました。
怖いのは海外に出かけ た時でした(今はもうありませんが)。説明が難しいので。 国内でも出張先での発作は嫌でした。和歌山でもお客さんと 食事中になり、病院を調べたりしましたが、幸い短時間でお さまりました。
睡眠不足、疲労、ストレスは引き金になる要 素のようです。参考まで。

投稿者:Sさん 投稿日:2003/12/24(Wed) 04:43

トッチーさん、こんばんは。
その後、体調の方は落ち着かれてますか?
新年の大舞台は大腿骨頭の手術だけかと思いきや、来月は上室性頻拍 の方で手術を受ける事になったんですね。
> 頻拍の手術、歓迎するわけでないのですが、
> また、70歳を越すと、血管の梗塞などが起こり、カテーテルができ ない場合があるとのこともあり、今のうちかなという気もします。
心臓の手術、と言うとやはり生命維持に関わる重要な部分であるだけ にご心配も大きい事と思います。でも、トッチーさんの日記にも書か れていたように、カテーテルを通して副伝導路を電気的に焼ききると いった手法で局所麻酔で行うので、かなり安全性の高いものですよ ね。だからご安心を・・と言った所で、やはり心配はしてしまうのが 人情ですね。
私の母も先日心臓カテーテル検査を受けましたが、母も検査前は不安 がってましたね。えっ、心臓に管通すん?みたいな。でもカテーテル を通す事自体にはさほど痛みもなく、ちょっと重い感じ、といった位 のものだったようですよ。検査後はけろっとしてましたし。 また、私も幼児の頃に動脈開存症の手術をしました。背中に30何針か の縫合跡があります。もう24年程前ですが、その頃の技術でも心臓手 術なんてできたんですよね。手術をしなかったら20〜30歳位で死ぬで しょう、って事だったんですって。だから私は手術によって命を与え られた事への感謝と、心臓に触れるなんて事を可能にした医療技術へ の驚嘆が強くあるんです。手術を受けれて良かったなー、って。
トッチーさんも、手術を終えて頻拍に悩まされなくなったらそうお感 じになるんじゃないかな、って思っています。
手術前日は不安でしょうけど、頑張って下さい!
また日記の更新を楽しみに待ってます。



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